こひつじ幼稚園

こひつじ園だより11月号

月主題 共感

毎朝子どもたちは、いろいろな心もちで登園してきます。そして、お支度より先にその気持ちを表現しようとします。その時に生じるのが「たい」の心と「べき」の心の葛藤です。「ああしたい」「こうしたい」という欲求の世界と「挨拶すべき」「お支度すべき」という結果を出すことが優先される世界。保育者やお母さんはついつい「べき」の世界の人になってしまいます。でも、「べき」の世界からは共感は生まれないでしょう。だからと言って、子どもの欲求を叶えることで共感が得られる訳でもありません。

そこで私は「べき」の心をちょっとお休みさせて、子どもと同じように「たい」の世界から話してみようと思います。私は今、あなたに「こうしてほしい」「こうあってほしい」と願っていることを伝えてみます。「そうだね」なんて子どもに共感してもらえたら大感激です。(そう上手くはいかないものですが…)

人はみんな固有の考え方を持っていますが、多くの親は、子どもが自分と違う感じ方をするのを嫌う傾向にあるのだそうです。
 
子どもは自分の感覚を確かめながら育っていきます、まずは子どもの感じていることに共感できるよう努めましょう。人は誰でも自分の感じたことを頼りにものごとを判断し、行動してゆかなければなりません。自分の感覚を信頼できるということが、自信を持って生きていく上ではとても大切なことです。親や、保育者に気に入られる感じ方を自分の感じ方にしてしまうことのないように「共感」で心を動かすことができたらと願っています。

                   園長 富田なおみ