こひつじ幼稚園

こひつじ園だより12月号

こひつじ園だより12月号  2015年11月30日発行

 

こひつじ幼稚園聖句 「光の子として歩みなさい」

エフェソの信徒への手紙5章8節

年主題    『平和』をつくる

月主題   うれしい ー心にとめてー

 

秋の実り、収穫への感謝「ありがとう」に続く「うれしい」にはどんな意味が込められているのでしょうか。子どもたちは、クリスマスがどんな日であるかを知って、ページェント(降誕劇)の練習を始めました。ろば組の子どもたちは、これまでのクリスマスの経験から、ページェントのイメージを膨らませて、自分の役を選びます。希望した役につく子どもたちばかりでなく、話し合いやくじ引きで、自分のイメージを変更することになる子どももいます。見守る私たちは、毎年、ハラハラドキドキではありますが、こうした出来事の中に、子どもの育ちがあることを知っていますから、大人のコントロールをできるだけ遠ざけて、一人びとりの子どもたちに慈しみの眼差しを注ぎます。子どもたちは、それぞれに、お互いを尊重し、自分の気持ちを伝え合い、現実を受け入れます。そんな子どもたちの葛藤や、見守り導く保育者の姿を近くに感じる時、こんな風にクリスマス会がつくられていくことを心からうれしく思います。

自分の思い通りにはならないことが、これから先にもたくさん起こることでしょう。そんな時に、これができないからダメではなく、こんなふうにやってみよう、これならできる、と気持ちを切り替えて、自分に与えられた現実を受け入れたなら、そこに希望の光がさすのだと思います。そして、その子自身も輝くことになるでしょう。

クリスマス会を初めて迎えるりす組も、イエスさまのお誕生シーンにはなくてはならない存在です。かわいい「ひつじ」と「うま」がせいぞろいすると、ほのぼのと温かな空気になります。そして、りす組は大きくなったら…と、はと組のローマ兵やお星さまに焦がれるのです。これもうれしい光景です。なによりも、ちまたのクリスマスのように「いただくばかり」のクリスマスではなく、イエスさまという大きなプレゼントをいただいた私たちが「ささげる」クリスマスをつくるのですから、うれしい、うれしいクリスマスです。

子どもたちは、あそびの時間を神さまにおささげして、劇の練習に取り組んでいます、不安定な気候ですが、皆が元気でクリスマス会の日を迎えられるように、ご家庭での健康管理をよろしくお願いします。(ちょっと風邪気味な私は、カモミールティーを飲んで早寝を心がけます)

園長 富田なおみ

こひつじ園だより11月号

こひつじ園だより11月号  2015年10月30日発行

月主題   ありがとう

運動会を終え、子どもたちが、色づいた葉やどんぐりを手に登園してくるようになって秋の深まりを感じています。今年度も後半になり、子どもたちも自分らしさを発揮して園生活を過ごしています。

先日、来年度入園を控えておられる方々への概要説明会がありました。説明会なので一方的にお話しを進めましたが、見学に来られた方には、のびのびと遊ぶ子どもの姿を見て、どのように感じられたか聞いてみたいところでもありました。

「MKS幼児運動能力検査」という調査機関があります。その検査結果の読み取りを広島大学が研究しておられ、その論文によると、運動指導を保育時間に外部講師や体育専任教員によって行っている幼稚園より「遊び」を中心とする身体活動を十分に行っている幼稚園の子どもの方が、運動能力が高いのだそうです。理由は「運動」が一斉指導の場合、説明を聞いたり、順番を待ったりしている時間が長く、実際に体を動かす時間が非常に短いことや、同じような運動の繰り返しでバリエーションに乏しいこと、また、子どもたちが必ずしもやりたいわけではない運動をやらされるため、運動に対する意欲が育たないことが挙げられています。一方、「遊び」の中に、子どもたちの自己決定的な要素が多く含まれている園は、運動能力の高いことが明らかになりました。それは、運動パターンのバリエーションが豊富で、運動が幼児自身の意欲に基づいて行われているためです。

遊びを大切にした保育は、一見、自分勝手に自分の好きなことだけをして過ごしているように感じられるかもしれませんが、「遊び」には、お互いを活かし合う時間と空間と仲間が必要です。毎日の保育「遊び」の中で培ったさまざまなものが、仲間を育て、運動会や、遠足を楽しい出来事にするのです。11月はおかいものごっこ、収穫感謝、そしてクリスマスの劇づくりと深まってゆきます。時間と空間を共有してきた「遊び」の仲間だからこそ、お互いを尊重し合い、1つのものをつくりあげることができるのです。そして充実した「遊び」の中で生まれてくる言葉、それが「ありがとう」です。言わされるのではなく、心を使って相手と関わる中で、自然に生まれてくる「ありがとう」は、温かで、次の「ありがとう」を生み出すことでしょう。秋の実りを神さまに、そして自分たちの暮らしを助けてくださる人々に、「ありがとう」と言える秋をつくりましょう。

園長 富田なおみ

 

こひつじ園だより10月号

こひつじ園だより10月号   2015年9月30日発行

月主題   きもちがいい

 

こひつじまつりが終わり、賑やかさから一転、虫の鳴く声や、空気の冷たさに、秋の深まりを感じます、そして今宵は、十五夜さんというので、しばらく外でお月見をしました。雲の切れ間に綺麗な満月、爽快に汗をかいて「きもちがいい」という気持ち良さもあれば、冷んやりとした空気の中で「きもちがいい」と感じる気持ち良さもありますね。

『いいきもち』というタイトルの絵本があるのをご存知でしょうか?『かみさまからのおくりもの』と同じ作家、ひぐちみちこさんの作品です。地面に落ちた一粒の種は、土に抱かれて、いいきもち。花は風に抱かれて、いいきもち。魚は水に抱かれていいきもち。リスは緑の葉っぱに抱かれて、いいきもち。そして、赤ちゃんは…。みんなを見ているお日さまが暖かです。植物でも動物でも、みんな何かに抱かれているということが「きもちいい」ことなのでしょう。身近なところに いいきもち があるんだなと感じます。そして、実は子どもを抱いているお母さんも、お日さまや自然に抱かれている。

私たちがきもちいいと感じるには、大きな大きな何かに抱かれている安心が必要です。運動会を控え、練習に取り組みますが、1日の保育を終えた子どもたちが、さまざまな経験の中で、いいきもちで帰ることができるように、そしてまた、家庭で十分な愛に抱かれていいきもちで幼稚園に来ることができるように、繋がっていきましょう。こひつじの運動会は、競うことよりも「きもちいい」をご覧いただける運動会だと思っています。勝つことも、負けることも、助け合うことも、応援下さるみなさんの温かな眼差しに抱かれていれば、きっと「きもちいい」と感じることでしょう。今年はろばぐみのみなさんに進行役もお願いしています、子どもたちが作る運動会をお楽しみいただけることでしょう。

さて、終わりに、先週、私の体験した「きもちいい」を紹介します。

こひつじまつりの後、連休が明けての初日、Yくん「せんせい、ありがとうね」私は何にありがとうと言われたのかわからなかったので首をかしげると、「こひつじまつり、すごくたのしかった、だから、ありがとう。」と言って走っていきました。この「ありがとう」は、私だけのものにしては申し訳ない、みなさんほんとうにありがとう。

園長 富田なおみ

こひつじ園だより9月号

こひつじ園だより9月号     2015年9月7日発行

 

こひつじ幼稚園聖句 「光の子として歩みなさい」

エフェソの信徒への手紙5章8節

年主題    『平和』をつくる

月主題   きもちがいい

 

皆さん、夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。教諭たちはこの夏、様々な研修会に参加し、多くの刺激を受けることができました。そして夏季保育初日の午後は、学んできた事柄を発表し合い、ティームとしても学びを深め充実した夏となりました。私も錆を落とすべく、現役の教諭に混じって研修させていただきました。猛暑の中での通学はいささか老体には堪えることもありましたが、達成感も含め心地よさが残りました。

学びの一つに「環境の変化がもたらした、群れ遊び(缶蹴りや鬼ごっこ、はないちもんめなど)の消失」という項目がありました。昔は「おみそ」というのがあって、同じルールでは遊べない小さな子どもを「おみそ」(地方によってはお豆とか呼び名はさまざまです)として小さな子どもがいても力のある子が存分に楽しめるようなシステムがあった、そのようにルールを調整する力があったというのです。自分たちで力の調整をしながら不満と楽しさの葛藤を克服していたのだそうです。

質の高い遊びというのは、遊びの中で、子どもがさまざまな感情を体験「競い合いや身体感覚の心地よさ、美しさや不思議さ、考えて試し工夫する、関わり合い、目当てに挑戦、イメージを膨らませるなど」し、結果として快感情が不快感情に勝るように育ってゆくのだそうです。確かにそれらは小さな画面に向かってするゲームのような遊びでは体験することができないでしょう。

幼稚園では、一人ひとりが興味・関心・発達に即して経験できるような遊びを考えながら「月のねがい」と照らし合わせて実現してゆきたいと思います。みんな経験できるように、みんな経験できるように。今月の主題は「きもちがいい」です。どんな体験によってきもちいいと感じてもらえるでしょうか。

質の高い遊びを妨げる要因としてあげられたことは…

苦労させたくない親心、子どもの関心より目に見える能力、効率的な子育て、ITに頼る生活など。だそうです。こひつじ幼稚園は大丈夫ですね。

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