こひつじ幼稚園

こひつじ園だより6月号

月主題 不思議

 

今月の主題は「不思議」です。「不思議」は元来、仏教語「不可思議」の略で、心で思うことも言葉でいうこともできないようなことを指すのだそうですが、キリスト教の神も「不思議」をもたらします。聖書のマルコによる福音書4章26、27節には:また、イエスは言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。」園庭のプランターでぐんぐんと育っている野菜も、植えたのは確かに子どもたちですが、どうして葉が茂り、茎を伸ばし実をつけるのかを言葉だけで説明するのは難しいことですね。

ろば組の横にあるプランターには、人参が花を咲かせています。人参の葉っぱが、食いしん坊の子どもたちに天ぷらにされずに残っていることも「不思議」ですが、我が家のベランダにあるパクチーとパセリの花とよく似ていて、調べてみたらどれもセリ科の植物で、食べる部分だけを比べたら全く違うのに、仲間なのだと驚きました。長く生きている私でさえ、まだ知らないことに出会うのですから、子どもたちが意識して不思議アンテナを立てて、1ヶ月を過ごしたら、どんなにたくさんの不思議と出会うことかと思います。

『センス・オブ・ワンダー』の著者、レイチェル・カーソンは、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要じゃない、子どもたちが成長の過程で出会うことが知識や知恵を生みだす種子だとしたら、情緒や感受性はその種子をはぐくむ肥沃な土壌のようなもので、子ども時代はその土壌を耕すとき」と言っています。

不思議な発見を知識として止めるだけでなく、新たな興味や関心に広げることができたらとねがっています。

富田なおみ