こひつじ幼稚園

こひつじ園だより11月号

月主題 一緒に
 毎月「こひつじ園だより」を準備しながら、みなさんと一緒に共有したいことを見つけて、自分の内に働く気持ちを並べたり、つなげたり、崩したりしながら「ことば」にしています。
 「ことば」を獲得したばかりの子どもたちは、大人が文章を作るように声をことばにする作業(会話)にプロセスと時間を要します。ですから、泣いている子どもに「泣いてばかりいたらわからないからちゃんと話をしなさい」といっても、子どもの側は、ちゃんと話せないから泣いているのです。自分のことばを語り出すためには、泣き声を受け止めてくれる人、体が語っていることばを感じ取ってくれる人が必要です。「自分のことば」を見つけ出すためには、意志を持って一つ一つのステップを踏んでいかねばなりません。自分が、ほんとうに感じていることを十分にことばにできるような環境を一緒に作っていきたいと願っています。
 ある子どもが「大きくなったらウルトラマンになりたい」と言い、ある子どもは「大きくなったら宇宙飛行士になりたい」と夢を語り、それを聞いていた友だちが「大きくなったら宇宙で会えるね」と話していたそうです。子どもの感性とそこで話されることばのなんと素敵なこと!
「この人と一緒にいたいな」と感じるのは、その人が自分の話をどのように聞いて応答してくれるかによって決まるのではないでしょうか。自分の気持ちをことばにした時に、受け止めてもらえたと感じることばが返ってきたら、一緒にいることはますます嬉しいことになるでしょう。どんなことばを蓄えて大人になっていくかは、一緒にいる人のことばが育てるのだと思います。子どもと一緒に過ごす時が、豊かでありますようにと願っています。
                       園長 富田なおみ